like a fate   ❤be reunited with❤

 

一泊の旅行の準備をして来てください、とメールが入る。

LAXを発つ前に送られたメールだった。

 

「断られることを想定してないのね...。

 迷ってもしょうがないし、神様の話は長そうだし、一泊してみるか。」

 

和織は一泊する準備を整え、空港へと向かった。

到着ロビーに着くと、Flight Infomationで到着時間を確認した。

 

「Delayかぁ...」

和織は鞄から本を取り出し、到着ロビーにある椅子に腰かけた。

 

半分程読み進んだところで声を掛けられた。

「お元気でしたか?」

見上げると老紳士が、柔らかな笑みで立っていた。

 

「着いたら電話してくださればよかったのに。

 すぐに私が判りましたか?」

「すぐに見つかりました!!」

 

「貴方は私を見つけるのが上手なんですね。」

「本を読んでいる人を探しました。」

 

和織は老紳士を見て微笑んだ。

老紳士もまた、和織を見て微笑んだ。

 

老紳士の名前は鈴木宏人。

親子ほど年の離れた二人の一泊旅行が始まる。

 

「どこへ行くんですか?」

「今から温泉へ向かいます。急がなくては!!」

 

 Delayもあったので、時刻は16時を廻っている。

二人はタクシー、新幹線と乗り継ぎ、急ぎ宿へと向かった。

 

「着くの遅くなりそうですね...。

 この計画性を感じられない旅は宏人さんarrange?」

和織はもっと近場でよかったのでは?と思い、つい本音を言ってしまった。

 

「いえ、全てJALのglobal desk任せです。」

宏人は特に和織の言葉に不愉快になる様子はなく、変わらぬ笑顔で答えた。

 

 和織は苦笑いしていたが、これから何度かglobal arrangeで旅行することになると、この時の彼女は知る由もなかった。

 

 

❤︎to be continued